2008/05/28

タミヤプラモデルファクトリー




昨年の夏に50個複製したまま放ってあったフィギュア「piyora」。One up.さんがタイペイ・トイフェスティバルに出展・販売するため、急遽仕上げることに。が、例によってベランダで作業する気がしない。いつでも安定した状態で使える作業場がほしい!

「レンタル工房」で検索してみると、横浜のららぽーとにある玄創工房という時間貸しの工房があった。多数の工房があるうち、「模型小工房」にはエアブラシ&コンプレッサー、ドライブース、集塵ブースなど道具完備。ただ、遠い。うちから片道1時間半くらいかかりそう。

また、知人が教えてくれた新しい施設「トレッサ横浜」にもそういう工房があるとのこと。「タミヤプラモデルファクトリー」。タミヤ直営ショップ内にアトリエコーナーがあり、塗装室や撮影室もあるって!ドライブースや各種道具も完備。ショップの中なら、塗料が足りなくなったり道具が必要だったら買えばいい。それは便利だ! ただ、ここも遠い。ららぽーとより近いけど、バスにも乗らなくちゃならないのでトータル移動時間は同程度。試しに行ってみることにした。

タミヤプラモデルファクトリー

大荷物をキャリーに載せて東横線綱島へ。南棟が3月末にオープンしたばかりのトレッサ横浜は、トヨタが母体の巨大ショッピングモールだけど、これについては省略。1Fにあるタミヤプラモデルファクトリーは、初の直営ショップだけあって、品揃えが充実。

受付を済ませてアトリエに入る。かなりカッコイイ。仕切りのある広い机を使える。土日はミニ四駆関係で混雑するそうだが平日は空いている。アトリエのマスターとして、有名モデラーの長谷川氏(長谷川迷人、と呼ぶらしい)が常駐し、いろんな質問に答えてくれる。

エアブラシ作業に取りかかろうとしたところ、重大な誤算が発覚! ここはタミヤのショップなので、当然ながらタミヤ製の塗料(つまり、水性アクリル系とエナメル系)しかなく、ラッカー系の瓶入り塗料は無い。ガーン!

しかたないので、色を調合するのはあきらめ、持参した塗料とスプレーで作業をすることに。スプレーブースはタミヤ製なのだが吸い込み力が弱く、缶スプレーにはほとんど無力。マスターに聞いてみたところ、こタミヤ製コンプレッサー向けに開発されたものなので、缶スプレーには向かないとのこと。近々、業務用の強力なスプレーブースに交換される可能性大だそうです。一方、ドライブースは単なる小さな食器乾燥機で、つんのめりました。

とはいえ、近所迷惑や部屋の汚れを気にせずにスプレー吹き放題というのは気分がラク。ただ、作業中の塗装用台座つきフィギュアを3〜4個ずつ持って塗装室とアトリエを往復するのがたいへんだった。50個を3度塗りするには最低でも45往復(90回のドア開閉含む)する必要があるのだ。これで腰をひどくやられてしまった。4時間ほどで疲れ切ってしまい、切り上げることに。

プレミアム会員は有料ロッカー(1ヶ月間有効)を借りられる。試しに来てみただけで会員になるつもりはなかったけど、塗料が乾燥しきってない重いフィギュア50個を持って帰る気になれず、会員登録し、ロッカーに突っ込んで帰途に。

数日後、再びファクトリーへ。前回の反省を踏まえ、東急ハンズで数枚の端切れ板を買って台座を作り、7個くらいを立ててラクに運べるようにした。両手なら14個を同時に運べる。しかし、ステンシル塗り分けエアブラシ作業を始めたところ、いくつも立て続けに失敗。準備と移動の大変さも相まって、全部ゴミ箱に放り込んで帰りたい衝動におそわれた。気分がダメ。3時間ほどで帰ることに。

まとめ。アトリエ部屋は落ち着いた雰囲気が良い。塗装室はエアブラシ吹き放題。各種工具はもとより、使い捨て手袋やマスクまで用意してあるのもありがたい。うまくすれば手ぶらでアトリエ入りできるロッカーも素晴らしい。店員のおねーさんが、塗料で汚れた道具をていねいに手入れしているのにちょっと感動。こうやって気持ちよく使えるようにしてるんです、って。

ただ、やはり遠い。移動時間と出かける準備と帰宅後の後片付け、加えてファクトリーでの荷ほどきと荷造りなどに時間がかかりすぎ。たった数時間の作業のために結局丸一日を費やしてしまうのは、どう考えても効率悪い。フィギュア制作が本業ならもちろん作業場を借りるべきだろうけど、数ヶ月間に数日程度しか使わないのではそんなわけにもいかず。当面は自前のスプレーブースと最大限の筆塗りで何とかするつもり。

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手足の先に指の間の彫り込みをディスプレイスメントでつけたんだけど、どう調整してもメモリ不足でレンダリングできない〜。しかたなくディスプレイスメント無しで。

2008/05/22

Cinema 4DでHDRI天球画像作成!

「撮影スタジオのテスト」エントリーのコメントでmiyataさんに教えていただいた方法で、HDRI画像の生成に成功! これでHDRI素材集に頼ることなく自分で好きなだけスタジオ風HDRIを作って使えるぞ!!
↓もうこんなに作っちゃった。HDRI長者になった気分。

↓レンダリングしてみた。普通に使える!

撮影スタジオのテスト


普段は、スタジオ撮影風のHDRIイメージ素材集を使ってGIレンダリングをするんだけど、必ずしも既存のHDRIイメージが気に入るとは限らない。どうしても反射の具合が気に入らないこともある。Vue6などを使えばCGからオリジナルのHDRIイメージを作成できるらしいけど、そのためだけに買うわけにもいかず。

この黄色いレンダリング画像は、撮影スタジオそのものをmodoで作り、その中にキャラクターを置いてみたもの。天井の照明や壁を部分的にルミナンス100%にして窓っぽい映り込みをねらったり、蛍光灯が並んでるように長い箱を並べてみた。で、床の色を黄色に。

いい感じになったけど、ちょっとレンダリング時間がかかるみたい。

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2008/05/20

Cintiq12インチにビニールを貼る

ここ数年は液晶タブレットをそれほど使ってなかったのだが、最近ラフ画をたくさん描く仕事があり、液晶タブレットCintiq17インチを引っ張り出してきて使っていた。描画面に貼って摩擦を調整するためのビニールは何種類もあったけど、端っこが折れたり皺が寄ったりして捨ててしまい、分厚いものしか残ってなくて、しかたなくそれを使っていた。

先日、東急ハンズに行ったときに思い出し、いちばん描きやすかったビニールシートを買ってきた。10cm単位で売ってる0.3mmまたは0.5mmのもので、透かして見るとかすかにプツプツがあるもの。紙みたいに自然な摩擦とは言わないけど、他のビニールよりも摩擦があって描きやすい。ただ、描画面のガラスが厚い17インチCintiqでは、そのプツプツのために色が少し滲んでしまう欠点があった。

17インチCintiqに貼り付けて描いてみると、やはり非常に描きやすい。色の滲みはしかたないが、モノクロの線画の作業ならそれほど気にならない。で、思いついた。昨秋、プレス発表準備のためにWACOMの新しい液晶タブレットCintiq12インチを借りていたことがあった。描画面のアクリルが薄いんだから、あのプツプツビニールを貼っても色の滲みは少ないにちがいない!

さっそくWACOMさんに無理を言ってCintiq12インチを貸してもらった(知り合いの何人もが僕の記事を見てCintiq12インチを買ってるのに、なぜか僕だけ持ってないのであった)。

ビニールを貼り付けてみた。おお〜!やはり描きやすい。ガラスが薄くて視差が少ないこともあって、実に自然に描ける。色の滲みも気にならない。12インチなので描くところはちょっと狭いのだが、どうしても使いたいときにちょっと使う以上に活用したくなる。さっそく、継続中のラフ何百個の作業をCintiq12インチ上でやってみたが、スピードアップを実感。


↑テンキーのないアルミBluetoothキーボードなら左側に置いて使い勝手がバッチリ。


●液晶タブレットにビニールを貼る方法

・用意するもの
「ビニール」「吸水性の良いタオル」「スポイト」

1 準備
ビニールを液晶の画面サイズより少し大きめに切る。Cintiq12インチでは描画面のフチに溝があるが、機械内部に水が入ってしまう危険を避けるには、描画面全体よりかなり小さく切るほうがいい。古いCintiqでは周囲のフレームより5mm程度小さく切るほうが安全。スポイトに水を入れておく。ほんの少し台所洗剤などの界面活性剤を混ぜておくと良い。

2 ビニールの位置を決める
ビニールの裏側に指で数滴だけ水をつけ、ペタリと画面に貼り付ける。ビニールの下で水は拡がるけど、まだ空気のほうが多い状態。とりあえずビニールの位置を決めるだけ。

3 水貼りする
位置が決まったら、上側から3分の2程度をめくってスポイトで水を少しずつ注入。下側や左右に水が抜けてしまわないように注意。余計なところに水がはみ出しそうになったら、すばやくタオルで抑えて吸い取る。

4 空気を追い出す
ある程度水を注入してタオルで押さえると、空気が追い出されて水だけの状態になる。小さな気泡もタオルで押さえて追い出す。フチに近い部分はていねいにこすり、気泡をビニールの端から水と一緒に追い出す。

5 仕上げ
気泡をだいたい追い出しても、まだ水の膜の上にビニールが浮いた状態。この水の膜をできるだけ薄くするため、余分な水をしつこくこすってタオルで吸い取る。

すぐに使ってもかまわないけど、ビニールが薄い場合、ペンがビニールに引っかかって刺さってしまうこともあるので注意。一日くらいで水分がビニールを透過して蒸発し、完全に密着状態になります。

(ヘタすると内部に水が入って故障したり、通電したままやると感電したりするおそれがあります。やるときは自己責任でお願いします。くれぐれも水のはみ出しに注意してください。)


↑ビニールを貼り付けた部分アップ。端っこの90度の角度を丸めておくと、袖などに引っかかってはがれてしまうのを防げる。

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2008/05/15

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TDW_1651の制作過程ムービー


初めてYouTubeに動画をアップしてみました。スチル画像の変え方がわからないや。

高解像度版
modo302_TDW1651.mov

使用ソフトはいつもどおりmodo302。作業していたのは右上の時計を見るとわかるけど、21時10分から22時30分。ただしモデリングとテクスチャペイントの間に机を離れてるので、所要時間はだいたい1時間くらいかな。本番レンダリングはまだしてない。キャプチャムービーを撮るため、失敗が少ないように簡単な形でやってるのと、細かいところは気にせずいつもの手順でスムーズに作ることだけをテーマにやりました。

2008/05/10

2008/05/09

TENORI-ON


今日、行ったあるセミナーの懇親会で、目の前にあのTENORI-ONが!!
これを開発したヤマハの人が来てたのでした。

http://www.yamaha.co.jp/design/tenori-on/index.html
http://www.yamaha.co.jp/tenori-on/

TENORI-ONはメディアアーティストの岩井俊雄氏が考案した新しい電子楽器。10年くらい前に坂本龍一氏とのコラボレーションのコンサートを見に 行ったけど、そのときに碁盤のような板に光るポイントを置いていき、ポイントが音を奏で、次第に複雑になっていくみたいな作品を見たことがある。それが TENORI-ONの原型だそうだ。

最近、コルグのKAOSSILATORが面白そうとか話してたんだけど、僕自身は本格的なサンプラーのほうが興味あった。で、先日、TENORI-ONの発表のビデオを見て、こりゃいいなと。僕が考えてるその場でテクノを作りながら演奏ってことができるなあと。のんびりピコピコした音のデモが多いのでそういう音の楽器かと思ってたけど、普通にサンプラー的な使い方でかなり激しいクラブ系みたいなテクノもバッチリできそう。様々なプロミュージシャンのデモ演奏があるし、YouTubeなどにもそういった動画がアップされてたりする。atom heartが演奏した動画も間もなくWebに出るそうです(すでに出てました)。

ヤマハのサイトに詳しい説明があるけど、16のトラックがあり、それぞれに16パターンを記憶しておける。音色プリセットは256個(サイトによれば253 個。ノーマル音色: 239、ドラム音色: 14キット)、サンプラーとしても256個の音をSDカードで外部から取り込める(おかしいなあ、サイトによれば3音色??)。

筐体はマグネシウム(チタンだっけ?)の鋳物で、近くで見るとけっこう凄みがある。LED部分のボタンは梱包のプチプチをイメージした「触ってキモチイイ感じ」にしたそうだ。歴史に残る楽器を作ろうとのことで、50万円の電子ピアノ内蔵音源チップを採用するなどコスト度外視で作ってるとのこと。

僕もいじらせてもらいました。操作は左右のボタンの意味だけ教えてもらえばとても簡単。いろんなモードがあって楽しめる。音も迫力がある。本格的にいじって慣れれば、演奏者それぞれの得意ワザみたいのができるだろうから、何人かで連続して演奏したら楽しいだろうなあ。

5月12日発売、っていうか予約開始。イギリスでは先行発売されてるそうだけど、すごい人気で2ヶ月待ちらしい。
http://www.youtube.com/watch?v=c3iJlW0BZVk&feature=related
↑ロンドンでの発表イベントの様子。
う〜〜ん。手で持つよりスタンドに取り付けてのパフォーマンスがカッコイイな。こりゃ、定番のパフォーマンス用楽器になりそうかも。

ヤマハのS氏の演奏↓

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2008/05/06

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これ、簡単なモデリングに見えるだろうけど、頭のウズの部分が超たいへんだった。これもKyazooキャラのひとつ。ウズの部分を前回と同様にディスプレイスメント式スカルプトでやっちゃえばカンタンと思って作り始めたところ、こういった連続部分がおおい滑らかな形状はむずかしいようで、断念。次に、額部分から延ばした8角形を巻いてみたけど複雑すぎてダメ。最終的には、別部品で作ったウズをBridgeで繋いで調整した。左右対称の部分とそうでない部分が混在する作業もややこしいし。

2008/05/05

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このトゲトゲ、modoのディスプレイスメント式のスカルプトを試してみたもの。実はこの機能がついたときに試してみたことがあるんだけど、OpenGL表示ではガタガタに見えたのでダメだこりゃと思っていた。レンダープレビュー画面ではちゃんときれいにスカルプトできていることに気がついたのでやってみた。レンダリングでメモリが足りないって出ちゃったけど、設定を下げて成功。特にめちゃくちゃ時間がかかるわけでもない。
ここまできれいにスカルプトできるんなら、ときどきやってみてもいいな。

(mixi限定)居座り

デコメサイトの告知が数日間マイミク日記リストのトップに居座ってたようで、あせってます。複数の人から指摘されました。

mixiの仕様が変わったのかな。今までにも告知的な書き込みのときは一ヶ月くらい先の日付でブログのトップに置いておくのはよくやってたんですよ。でも、別の投稿を当日の日付でアップするとそれがマイミク日記リストではトップになって、告知書き込みは流れてた(よね?)。現在の仕様では、日付どおりにリストに出るようになってる、ということのようです。う〜ん。宣伝カキコがトップに居座り続けるなんて、かなりはずかしいことをやってしまった。

以前、「何月何日まで旅行で居ません」という書き込みが一週間くらいマイミク日記リストのトップに居座り続けてる人がいて、まずいよな〜と思ったことがあったけど、同じことやってしまったー。
すみませんでした。

2008/05/03

TDW_1638


Bloggerの新機能っていうか仕様変更。現在より未来の日時設定にして「投稿を公開」ボタンを押すと、その投稿は「指定日時にアップされます」ってことができるようになってる。つまり投稿をあらかじめたくさん作っておけば自動的にアップされるわけで、便利は便利なんだけど。告知とかの投稿を1ヶ月くらい先の日時を指定して、ずっと一番上に置いておくことができなくなった。まあ、そういうのは右のスペースを利用すればいいんだけど。

↑修正。公開済みの投稿は、日付を未来にしても今までどおりトップに置いておけるようです。っていうか、気がついてなかっただけで、以前からある機能かも。

2008/05/01

Yoshiiキャラクターの携帯デコメサイトがオープン


Yoshiiキャラクターのデコメサイトができました〜。

『パラレルワールドのフシギな住人「Kyazoo」が、大事な人に「こころ」や「気持ち」を伝えるメッセンジャーとして、私たちの世界にやってきた』

以下、概要です。

配信サイト: 『着信メロディGIGA』
CLUB GIGAのデコメコーナーです。
(トップページの一番下にCLUB GIGAの入り口があります)
DoCoMoの場合
「メニューリスト」→「着信メロディ/カラオケ」→「J-POP」→『着信メロディGIGA』
・auの場合
「EZトップメニュー」→「カテゴリで探す」→「着信メロディ」→「J-POP」→『着信メロディGIGA』(リストでは頭に【オススメ】がついてる)
・または、「CLUB GIGA」で検索するのがたぶんいちばん早い。
(現在、トップページに告知が出ています。CLUB GIGAのデコメのコーナー→「Kyazoo」の入り口バナー)

・課金体系 : 『着信メロディGIGA』会員無料取り放題
・初期配信コンテンツ
・キャラクター数80体、デコメ絵文字80コンテンツ、デコメ素材80コンテンツ(オープン時点の数です。これからどんどん増やしていきます)

今のところ、キャラクターの提供とディレクション的なことをやってます。デコメ制作そのものは若い人にお願いしてます。僕自身はデコメ使ったことないんで。
ゆくゆくは、Flashや3DCGアニメーションなども予定しています。っていうか、作者として、このケータイサイトという場所を目一杯使わせていただき、面白いものを作っていろいろ実験したりYoshiiアンテナショップ的に使ったりを考えてます。(TDW_1615以降のTDWの半数くらいは、Kyazooのキャラクターを3D化してみたものです。後でコンテンツ制作に利用できるかもと思って。)

TDW_1636


ようやく復活。