2011/02/23

■グラフィック薄氷大魔王[251] すごいiPad用ペン!

■グラフィック薄氷大魔王[251]
すごいiPad用ペン!

吉井 宏
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「急展開」、どんどん後回しになってすみませんが、緊急に書きたいことが出てきてしまいました。

iPad用ペン。プリンストンのTouch Pen。すごいです!超描きやすい! 今までpogoペンがベストと思ってたけど、これはその100倍描きやすい。なにしろ筆圧をほとんどかけなくても描ける。100倍は大げさかもしれないけど、従来のペンではある程度押しつけないと描けなかったのが、Touch Penでは画面に触れてるだけで描けるんですよ〜。大違い。

Pogoペンみたいな電導スポンジではなく、先端は中空の小さなゴム球。弱い筆圧で凹んで平らになるので、タッチがオンになる面積を確保しやすいらしい。滑りもいい感じ。

今まではどうせちゃんと描けないんだし〜ってことで気にならなかった「手の置き場所」が、このTouch Penだとちゃんと描けるもんだから気になっちゃうくらい。うーん。しばらく使ってみたけど、確かに格段に描きやすいわ。このくらい描けると、ドローイングはもとより、手書き文字メモも普通に可能だし、絵コンテくらいiPadでイケそうかも。WACOMのタッチ&ペンのユニットを採用してくれないとiPad見捨てることになるぞとか言ってましたが、この新しいペンのおかげで、撤回します。
こないだアップルストア銀座でカードで買い物したら、iPhoneにpogoペンでサインしたよ。書きにくかった。Touch PenかSmart Penに変えてほしい。


その後、同じく評判がいいらしいパワーサポートのSmart Penも購入。書き味は、昨日のプリンストンTouch Penとほぼ同等です。非常に描きやすい。Smart Penの先端のゴム球の中には芯というか突起があって、球が完全につぶれてしまうのを防いでるようですけど、それがないプリンストンのと書き味にほとんど差はないです。

Smart PenはTouch Penにくらべると、ちょっと軽いです。書き味もほぼ同じ。どちらも甲乙付けがたい。どちらにしても、今までで最高のiPad用タッチペンだと思います。

しばらく使ってみたところ、僕的にはTouch Penのほうが好みかも。微妙な差。Touch Penのほうがゴム球の弾力が強い。
Smart Penのほうは弾力が弱い分、中の芯で支える感じ。ホント微妙な差。
penultimateのおすすめアクセサリにGriffinのスタイラスってのがあったけど、これはTouch PenのOEM?あるいは逆?形が同じだ。
Touch Penには3Mってロゴが。

あれ?3MもSmart Penとして売ってるなあ。http://bit.ly/g79Ajq

で、ややこしいのがパワーサポートがSmart Penって売ってるのがプリンストンと同じ名前の3MのTouch Pen。

あっそうか。Smart Penに「3M」ってロゴが入ってるから何かと思ったら、スリーエムのOEMなんだ。http://bit.ly/dJjDKU
ゴムでもモバペンその他はまったくダメだったです。Touch PenとSmart Penは薄いゴム球を使ってるところがミソですね。


Touch Pen。手の置き場所問題といえば、Penultimageって手とペンを別々に感知してくれる機能があったな。と思って久しぶりに起動したら、ずいぶん進化してる!線のサイズや色も選べる。プレビューもついた。これで、速度で線のサイズが変わるのがオンオフできればいいんだけど。

【吉井 宏/イラストレーター】
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●iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」販売中
REAL STEELPAN < http://bit.ly/9aC0XV >

●「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
amazonのDVD詳細 < http://amzn.to/bsTAcb >

●「ヤンス!ガンス!」オンエア情報 MUSIC ON! TV、TVK(テレビ神奈川)、Gyao、music.jp、Wiiシアターの間でも配信中。同じくMUSIC ON! TVの番組「George's Garage(GGTV)」のオープニングをヤンス!ガンス!のコラボで制作。
< http://www.m-on.jp/blog/ggtv/2010/10/101002-4.html >

●「毎月1日は映画サービスデー」CMに「ヤンス!ガンス!」登場中

2011/02/19

べらべら店員

テレビでレポーターとかに飲食店や旅館の店員が客のタレントの話をベラベラしゃべるのが信じられん。僕がタレントだったら二度と行かないだろう。あと、社員・元社員が内情をテレビにしゃべったりするのも「怒られないのかなあ?」って危なっかしい。

仕事上の愚痴や悪口をmixi日記やブログやTwitterに書く人がいるけど、関係者のブログって当然見ると思うけどなあ。mixiとかって閲覧の範囲を設定できたりするとはいえ。制作中のゲームのキャラクターデザインをWebにアップしてた人がいたらしい。守秘契約が結ばれてるかどうか知らないけど、部外者の僕でも相当ヤバいと思う。

誰に迷惑がかかって、結果自分の信用を失うってことを、上司なり先輩なりにたたき込まれる、あるいは自分で理解しておかなきゃ。仕事の常識が失われつつあるなら、契約で縛るしかしょうがない。契約なしで仕事できる社会は、民度が高く、進んだ、幸せな社会、という面も大きいと思うのだが。

2011/02/17

パワーサポートのSmart Pen

その後、同じく評判がいいらしいパワーサポートのSmart Penも購入。書き味は、昨日のプリンストンTouch Penとほぼ同等です。非常に描きやすい。Smart Penの先端のゴム球の中には芯というか突起があって、球が完全につぶれてしまうのを防いでるようですけど、それがないプリンストンのと書き味にほとんど差はないです。

Smart PenはTouch Penにくらべると、ちょっと軽いです。書き味もほぼ同じ。どちらも甲乙付けがたい。どちらにしても、今までで最高のiPad用タッチペンだと思います。

2011/02/16

■グラフィック薄氷大魔王[250] 「外出レベル5」=完全フル装備

■グラフィック薄氷大魔王[250]
「外出レベル5」=完全フル装備

吉井 宏
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バッグによってはMacBook Pro 17インチを持ち歩くのも無理じゃない、って先週の結論からの急展開を書くつもりでしたが、その前に「外出レベル」という単位を考えた話を。外出時のモバイル機器やパソコンを携行する必要に応じたレベル設定です。自宅が仕事場のフリーイラストレーターという特殊な立場なので、一般的にあてはまらないかもしれませんが、僕自身が「モバイルの割り切り」を考える上で立ったので紹介します。

●「外出レベル1」
通常の生活上の外出。コンビニやスーパーに行ったり、近所の書店に行ったりなど。また、仕事以外の用事で日帰りの外出も含む。買い物や映画見に行ったり、飲み会だったり、展覧会だったり。もし連絡が入って、何か仕事上の急用が入っても、「帰ってから対応すればいいや。」くらい。

用意するもの。このレベルではスマートフォンやiPhoneも特に役割があるわけじゃなく、普通の携帯電話でぜんぜん十分。っていうか、ガラケーでも使い勝手に贅沢を言わなければパソコンメールやウェブ閲覧や、なんと! 遠くの人と会話だってできる。

●「外出レベル2」
簡単な打ち合わせ・ミーティングや、近所の喫茶店で書き物やアイディア出しするなど、軽めの仕事がらみで何かするつもりで出かける場合。画面に何かを映して簡単に説明したり、「こんなのやってます」的に自己紹介する機会も想定。急ぎで、納品済み画像のちょっとした修正なら外出先でも対応可能。

用意するもの。目的に応じてモバイル用の軽いノートパソコンやiPad。モバイルWi-Fi。相手が一人ならiPhoneやiPod touchやスマートフォンでも大丈夫。

●「外出レベル3」
プレゼンテーションやミーティング、営業、何か作業する可能性のある外出。軽装備だが、たいていの場合はこれで大丈夫。普通のビジネスマンの通勤や外出はここかな?

用意するもの。モバイルノートパソコンやiPad。iPhoneやスマートフォン。電源アダプタ。モバイルWi-Fi。こみ入った作業ならペンタブも必要。

●「外出レベル4」
重要なプレゼンテーションやセミナー登壇や、特定の作業をするための外出。大きな責任を伴う場合、予備の装備や失敗の回避手段がとれるような装備が必要。目的に応じて必要なものを揃え、関係ないモノまで持って行く必要はない。数日以内の出張や短期滞在も含む。

用意するもの。ノートパソコン。電源アダプタ。各種ケーブル。プレゼンなどの場合、予備のUSBメモリやCD-Rなど。iPhoneやiPad等をプロジェクタに繋いで簡易プレゼンができる準備もしておくと完璧。モバイルWi-Fi。こみ入った作業ならペンタブも必要。

●「外出レベル5」
海外を含む中長期滞在。一応、ほとんどの仕事の作業は可能にしておきたいフル装備レベル。サイズや重量のせいで部屋から持ち出せない大物機器以外は全部持って行く。あるいは、同じ機能を持つモバイル用の機器で代替。

用意するもの。ノートパソコン。電源アダプタ。各種ケーブル。モバイルWi-Fi。ペンタブ。過去のファイルや資料の入った大容量外付けHDDドライブ。決まった行き先、例えば仕事先で机を貸してもらえる場合や実家の場合、そこにも大きなディスプレイやペンタブやプリンタなどを用意しておけば、持ち運ぶ機器は格段に減らせる。

・・・などなど。僕の場合、仕事はほとんど部屋の中なので、どうしても「外で軽やかにモバイル仕事!」にあこがれちゃうところから考えがスタートしてますので、違和感あったらすいません。でも、忙しい時期に場所を移してそのまま仕事を続けなきゃならない機会もたびたびあったりして、モバイル装備をちゃんとシステマチックに考えておく必要もあるんです。

「この外出はレベル4だから、用意するのはコレとコレ!」みたいにできればなと。Ray.HoriさんがTwitterの返信に書いてくれましたが、「モバイル機器のパッケージやレビューに『外出レベル2〜3向け』と表示」があったりしたら面白い。急展開の話は次回。

【吉井 宏/イラストレーター】
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LOST。シーズン1を見終わったところでいちおう止めてます。何にも解決してない。まだこの先、どんどん謎が増えていくらしい。早くあの島に帰りたい! 彼らと行動したい! って感じ。シーズン3以降は「何を犠牲にしても見続けたくなる」そうで、ヤバイ。しかし、謎の正体とかはおいといて、よくできた映画とかみんなそうなんだけど、登場人物たちがそれぞれキツい過去を生きてきて、ギリギリの決断をしながら今を行動してるってところが魅力。だから考えちゃうのは、自分があそこにいたら誰に近いか? 誰とどういう行動するか?  どんな過去が語られるか? それとも、その他大勢の一人で画面には出てこないのか? で、見終わるまでLOSTについて検索しないことにしてるけど、ついうっかり登場人物紹介を読んでたら一部ネタバレが! うわうわ、もう読まない!

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プリンストンのTouch Pen

iPad用ペン。プリンストンのTouch Pen。すごいです!超描きやすい! 今までpogoペンがベストと思ってたけど、これはその100倍描きやすい。なにしろ筆圧をほとんどかけなくても描ける。100倍は大げさかもしれないけど、従来のペンではある程度押しつけないと描けなかったのが、Touch Penでは画面に触れてるだけで描けるんですよ〜。大違い。

Pogoペンみたいな電導スポンジではなく、先端は中空の小さなゴム球。弱い筆圧で凹んで平らになるので、タッチがオンになる面積を確保しやすいらしい。滑りもいい感じ。

今まではどうせちゃんと描けないんだし〜ってことで気にならなかった「手の置き場所」が、このTouch Penだとちゃんと描けるもんだから気になっちゃうくらい。うーん。しばらく使ってみたけど、確かに格段に描きやすいわ。このくらい描けると、ドローイングはもとより、手書き文字メモも普通に可能だし、絵コンテくらいiPadでイケそうかも。

2011/02/09

■グラフィック薄氷大魔王[249] 17インチMacBook Proを持ち歩く!

■グラフィック薄氷大魔王[249]
17インチMacBook Proを持ち歩く!

吉井 宏
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1月半ば、東京と愛知県の実家を2往復しました。長期滞在になる可能性もありました。そういう時のために、メインマシンに遜色のない性能と23インチ画面相当のピクセル表示の17インチMacBook Proを選んだわけです。ついに役に立つ時が来た。いざ、出動!

3kgの17インチMBPとタブレットや2個の外付けHDDやケーブルや電源など、妥協を許さない完全フル装備を用意。自炊書籍を詰め込んだiPadやイーモバイルの無線LANももちろん持参。例のWACOMのバッグの重量込みで約9kg超にもなるけど、これで日本全国どこでも、いや、LAN付きのホテルを利用すれば世界中どこででも部屋にいるのと同等の仕事環境が実現!(さすがにプリンターは除く)

タブレットユーザーのための究極バッグ < http://bit.ly/dFSUfP >

で、実家と往復してみたところ、車輪付きキャリーを使ってもあまりに重く大げさな荷物。パソコン関連だけではなく、滞在用の荷物の大きなバッグもあるわけで、これはキツい!

だいたい、滞在中にMBPをガンガン使わなければならないような状況ってのはあんまりない。今回も、ぜんぜん使わないのもくやしいので帰り間際に起動してメールに返事を書いただけだった。そのへんは携帯電話やiPadで十分。持って行って疲れただけじゃん! まだ何度か往復するかもしれない。もうほとんど、13インチMacBook Airを購入して最軽量フル装備の持ち出し用仕事環境ってのを作ってみたくなってきた。クソ重い荷物には負ける。

そんなとき、クローゼットで見つけたL.L.Beanの手提げ袋に17インチを入れてみたところ、あつらえたように超ピッタリサイズ! 10年くらい前に奥さんが使ってたトートっていうか薄い手提げ袋です。バッグ自体が350gくらいなので、MBPのみを入れると約3.35kg。手でぶら下げて歩く分には重さはぜんぜん大丈夫。アウトドアブランドなので丈夫だし、そこそこちゃんとしてる。

写真 < http://yfrog.com/h7dbeyj >

17インチMBPを入れるとこんな感じ。超スリム。

写真 < http://yfrog.com/h43w5bvj >

これを持って、試しに歩いて20分くらいのスターバックスで2時間テキスト仕事して帰ってきました。数十分の持ち歩きならぜんぜん平気。バッテリーも2時間仕事して、残り時間が8〜10時間ですよ! さすが最強ノート。正確には、普通に1時間作業してバッテリー残り6時間を切るくらい。その時点で画面を暗くしてBluetoothと無線LANを切ったらすぐ7時間30分くらいに増えた。ときどき8〜10時間に増えてたりする感じ。

スタバや新幹線では小さめのノートPCが主流。そこへ17インチMBPを持ち込むと、堂々としててカッコイイ! 壁のようにそびえ立つ17インチ! チマチマせせこましくなくてイイ。

完全フル装備の場合でも、MBPを手で持って、リュックにその他荷物を入れればかなり身軽なはず。ちゃんとグラフィック仕事をするにはペンタブレットも必要だけど、intuos4のMサイズを持ち歩きはキツい。1kgあるし、摩擦調整のために載せているカッティングマットも数百gある。

intuos4のSサイズも魅力的だけど、重さが700g。一回り大きい描画範囲のBamboo FunのMサイズが740gなので迷うところ。その点、Bamboo Funのsサイズなら360gで済む。持ち歩き用なら広さや性能は求めない。決めた。購入。

使ってみたところ、Bamboo Funは描画範囲以外のフチ部分が狭すぎる上に曲面になってるので手がずり落ちる。カッティングマットをサイズを合わせてカットして載せたり台座を自作したらかなりマシになったけど、見た目がカッコワルイ。重量も増えてしまい、小さいサイズでガマンしてる理由が少なくなってしまう。

もう一つ盲点だったのが、Bamboo FunはUSBケーブルが直付けなので、長さを調整できない。intuos4は着脱可能なので長さ30cmの短いUSBケーブルですっきりコンパクトにできるのです。う〜〜む。もういいや。intuos4のMサイズのカッティングマットをはずし、MBPといっしょにバッグに入れて持ち歩くことにしよう。計4.4kg程度ならまだマシ。

というわけで、13インチMacBook Airを買う気満々になってたけど、とりあえずやめることにしました。とはいえ、Airならもっと快適持ち運び超軽量フル装備も可能なんだよなあ。とかまだ未練たっぷり。今年中に光学ドライブなしでAirっぽい新型MacBook Proが出そうな気がするし。

・・・この後、急展開!

【吉井 宏/イラストレーター】
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「24」とかの海外連続ドラマには手を出さないつもりだった。なにしろあんなもの見始めちゃって万が一ハマッてしまったら、時間がどれだけあっても足りなくなる。必見映画のDVDさえちっとも見れないのに。ところが、ついうっかり「LOST」の1枚目を借りて見てしまった。なんだやっぱり面白いじゃないか〜〜〜クソ〜〜。あと何枚あるんだ? え〜っ、60枚〜〜?! とか言いつつ、とりあえず続きを借りに行ったら、2〜6巻の5枚セットでレンタルしてた。店員に確認してみたら、1巻を見て気に入った人が続きをまとめ借りする用だった。おもしろいことするねえ! すでに9枚目まで見た。面白すぎる。やめられない止まらない〜。マズい。とりあえずシーズン1を見終わったら一旦止めるつもりだけど・・・。

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●「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
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●「ヤンス!ガンス!」オンエア情報 MUSIC ON! TV、TVK(テレビ神奈川)、Gyao、music.jp、Wiiシアターの間でも配信中。同じくMUSIC ON! TVの番組「George's Garage(GGTV)」のオープニングをヤンス!ガンス!のコラボで制作。
< http://www.m-on.jp/blog/ggtv/2010/10/101002-4.html >

●「毎月1日は映画サービスデー」CMに「ヤンス!ガンス!」登場中

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2011/02/02

■グラフィック薄氷大魔王[248] Diamondというテキストエディタ

■グラフィック薄氷大魔王[248]
Diamondというテキストエディタ

吉井 宏
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「こういうのがあれば!」って、ずっと探してたテキストエディタが見つかったんですよ! 最近、企画とかの書き物や考え物をする機会が多かったので、どうしても見つからない夢のテキストエディタをまた探してたんです。

どういうのがほしかったかというと・・・、
「横書きで読みやすい文字幅でどんどん書いていって最下段まで達すると、カラム/段組が右に増えていく。ウインドウ幅に収まらなくなった長文は左右にスクロールする」というもの。広い画面でテキスト書きするにはそういうソフトが必要でしょ! ってずっと思ってたのです。

これそのまんまなテキストエディタをTwitterで教えていただきました。ほんとにずっと探してたんですよ。感謝! デジクリ原稿を書くのにも便利!

Diamond < http://www.macupdate.com/app/mac/28154/diamond >

デフォルトではタイトルバーやスクロールバーなどがない特殊な造り。かなりクセがあって最初は戸惑いますが、使い慣れると「なぜこの形式が世のテキストエディタの標準じゃないのか?」と思うくらいです。なにしろ、画面全部にびっしりテキストなので見渡しやすくてラク!

27インチディスプレイ上のDiamond < http://yfrog.com/gzkxfqj >

縦のスクロールはなく、横のスクロールだけです。快適に使うにはトラックパッドが最適。MagicMouseでもいいですけど、普通のチルトホイール付きマウスでは少々つらい。Shiftキーを押しながらマウスホイールでも横スクロールできます。行間のスペースをつかんでドラッグして移動することもできます。もう少し一般的なユーザーインターフェイスならもっといいんですけどね。多少のカスタマイズは可能です。

バックグラウンドに表示させる壁紙画像がダウンロードできるはずなのですが、Not Foundになってたりしててちょっと不安。開発続けてくれ〜。

ところで、最近はTreeというアウトラインプロセッサを購入して使ってました。アイディアの断片や単語を手当たり次第に打ち込んでいくのですが、そこで引っかかってしまうのが、アウトラインプロセッサはツリー構造が基本。箇条書きにした項目の下位項目にバリエーションや関連ネタを書いていく形にしたくなります。書き放題してからツリーにまとめていくのが正しい作法だとは思うのですが、どうしても中途半端な段階でも項目をまとめたくなってしまう。
Tree < http://www.topoftree.jp/tree/ >

その前によく使ってたのがMindPieceというマインドマップ系のソフト。マインドマップ形式にせずに使うと、短いテキストや単語を思いつく限りどんどん羅列していける。しかし、短文や単語ごとに生成されたパーツ(ピース)が本当にバラバラの状態。まったくのカオスから新しいアイディアを生み出すには有効なんだろうけど、ここでもやはり悪いクセが出てしまう。つまり、ピースを増やしていくと同時に動かして配置を整えたりしたくなっちゃうのです。
MindPiece < http://mindp.kantetsu.com/ >

あと、アウトライン形式や特殊な形式だと、iPadで継続して作業するのが面倒。iPad用のアウトラインプロセッサもありますけど、いちばんいいのは単純なテキスト形式。メモアプリやEvernoteに書きかけのテキストをコピペして同期しておけば、環境を変えても同じ作業が続けられるんです。

そういうわけで、僕はややこしくないテキストエディタを使いたい。で、テキストエディタの弱点。読みやすい文字幅で作業する場合、長文は縦に非常に長くなります。スクロールは苦にならないですが、画面に出ていて見渡せるテキストの量が少ない。それで、Diamondのようなテキストエディタがほしかったわけです。

ワープロソフトで横位置の用紙に3段組4段組などすればいいことはわかってたけど、ワープロアレルギー。できればシンプルなテキストエディタでやりたい。とか言いつつ、インストールしたままほとんど使ったことのなかったPagesで、横位置A3用紙に4段組のテンプレートを作ってみたところ、いいじゃんこれ! 画面で大量のテキストを見渡せるし自動的にページは増えていく。まあ、それが普通に「ワープロで書く」ってことなんだろうけど。Pagesも活用しなきゃ。

●おまけ 探す過程で出てきたちょっと特殊なテキストエディタ

・OmniWriter
フルスクリーンのエディタ。BGMやキーを打つ音も出る。あのOmni社の製品じゃないです。
< http://www.ommwriter.com/en/ >

・WriteRoom
こちらもフルスクリーン。黒いスクリーンに緑色の文字。テキスト書きに没頭するにはいいかも。僕的には好みじゃないけど。
< http://www.hogbaysoftware.com/products/writeroom >

【吉井 宏/イラストレーター】
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GoogleのCMシリーズに違和感。不自然にお金がかかってそうな仲間内風のお楽しみイベント。キャッキャ喜んでるけど、CM撮影の中で行われてて全部演出されてるってことがわかってるから気持ち悪いのか。マクドナルドのハッピーセットCMで子供がマジキチってのありますけど、あの感じに近いかも。CMの撮影とわかってる人たちが、必要以上にはしゃいでる異様っていうか。現実に限りなく近づけた作り物が気持ち悪いのは、例の「不気味の谷」現象に共通するものかもしれない。むしろ、白衣を着てわざとらしい実験っぽくやるほうが自然に見えるんじゃないかな。まあ、たいていの人がこのCMを面白いと感じてるようだから、僕の見方がひねくれてるだけかもしれないけど。

●iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」販売中
REAL STEELPAN < http://bit.ly/9aC0XV >

●「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
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●「ヤンス!ガンス!」オンエア情報 MUSIC ON! TV、TVK(テレビ神奈川)、Gyao、music.jp、Wiiシアターの間でも配信中。同じくMUSIC ON! TVの番組「George's Garage(GGTV)」のオープニングをヤンス!ガンス!のコラボで制作。
< http://www.m-on.jp/blog/ggtv/2010/10/101002-4.html >

●「毎月1日は映画サービスデー」CMに「ヤンス!ガンス!」登場中