2011/07/16

映画「リトルレッド」

CG映画「リトルレッド」観てるとこです。見た目より意外に面白いらしいと聞いたので。しかし、2006年公開とはいえ、このCG表現はいったい・・・。一昔前の学生作品みたいだ。

最初の20分過ぎて、おかしいなあ、ちっともおもしろくないんだけど。レシピを盗まれただけで多数の飲食店が閉店に追い込まれるって説得力なさすぎ。普通に子供向けの安い人形劇?って感じか。誰が面白いって言ってるんだろ?

構造は面白いと思います。羅生門?藪の中?的な、複数の視点からの証言を追う形式のミステリー。細かいギャグもときどき面白い。しかしー、やっぱCG表現が・・・。

毛並みがリアルで美しいという評がどこかにあったけど、これ、モンスターズインクの4-5年後の映画だよ。単に毛の生えたマテリアル以上の何ものでもないという・・。

・・・見終わった。CG表現の違和感が麻痺したせいか、後半は割とおもしろく観れた。総合的にみて、「意外に面白い」って評はある程度当たってると思う。

小ネタやギャグやパロディや引用や派手なアクションがふんだんに盛り込まれてるんだけど、やっぱCG表現のチープさがネック。やろうとしてることはだいたいわかるから逆に「惜しい!」感が非常に強い。これを「シュレック」のスタッフが作ったとしたら、相当すごいことになってただろうな。

メイキングによると、「リトルレッド」はアニメーションを作ったことない人たちが寄ってたかって作ったもののようで、それがプラスにもマイナスにもなってる模様。しかし「キャラクターの統一感がないのは個性を尊重したから」はマズイでしょう。統一感は違和感をなくすためなんだし。

メイキングに出てくるけど、やはりCGはフィリピンのCGプロダクションに丸投げらしい。相当安く作れたんじゃないか?声優は有名俳優を使ってるからそっちの予算の割合が大きそう。っていうか、有名俳優でも使わなきゃ、まず興味を引けないからねえ。

とか言いつつ、なんか、最初は「ダメだコリャ」とか思ってたけど、メイキング含めていろいろ見直してるうちに、「見た目は安物だけど、愛すべき作品」って感じがしてきた。特に、CGでもシナリオでも企画でも、何か映画やアニメを作ろうとしてる人には「元気が出る映画」かも。なんちゅうか、ワクワクしてくる。オレも作りたい!って。

リトルレッドの続編の予告編。さすがにCG表現は格段に向上してる!おもしろそうじゃん! Hoodwinked Too! Hood vs. Evil Official Trailer‏ - YouTube 

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