2012/12/09

modo601でキャラクターアニメーションやろう、の前提


このところ、Luxology modo601でようやく搭載されたキャラクターアニメーション機能をいろいろいじってます。今までキャラアニメは、3ds MaxとCAT(Character Animation Tool Kit)というプラグインばかり使っててました。CATはキャラを歩かせたり演技させるのがすごい簡単。以前はサードパーティでしたが買収されて3ds Maxの標準機能になってます。

ゼロからリグ(ボーンを組み、仕掛けを仕込んだもの)を作ったことがほぼなかったんですが、昨年、LightWaveやCINEMA 4Dでリグ組みを何度かやってみました。そのややこしさには懲りてたんだけど、せっかくmodoでそれができるようになったんなら、使ってみなくちゃもったいない。

7月には、ある仕事で18個のキャラクターにリグを仕込んで短いループアニメーションを作ったのでした。「空中に浮いたキャラクター」はむずかしくないのです。「足を地面につけたキャラを仕込んだり動かす」のがややこしいのです。

一ヶ月くらい前から、modo601でキャラクターにリグを仕込むところから本格スタート。足には苦労しました〜。インバースキネマティクス(先端を引っぱると本体まで動く仕組み)を足先に逆向きに仕込むやつ、仕組みがよくわかんないけどチュートリアルムービーのとおりにやってみたり。

今までに確認したこと。「キャラクターの体を動かす(リグ)、表情を変える(モーフィング)」、「目でモノを追わせる(ターゲット)」、「モノの受け渡し(リンクの親を替える)」、「触角とかをボヨヨンと慣性で動かす(ソフトボディ)」などキャラクターに関すること。「キャラにピントを合わせて背景をぼかす(被写界深度)」、「カメラに被写体を追わせる(ターゲットカメラ)」、「モーションブラー」、「カメラディストーション(レンズの歪み)」、「フォグ(空気のかすみ)」など環境に関することなど。他には「布や軟らかいもの落っことす」、「バラバラとモノを散乱させる」、「ロープの動き」、「簡単な煙」などなど。

唯一、布をスカートのようにキャラクターに取り付けて動かすとき、どう設定しても布がキャラを通り抜けてしまうのが未解決。本格的クロスシミュレーションが未搭載の現時点ではしかたないかも。

とはいえ実際のところ、アニメーション関連機能これだけできりゃ、たいていの3Dアニメーションは作れるはず。だよね?

で、大前提。ちゃんと作るなら、3ds Maxを使えばいいのはわかりきってるのですが、「根性で」modoだけでやるとどうなるか? 今のところ「無謀だ」という説が強いようですけどね。「根性で」は楽しいんですけど、仕事で切羽詰まってるときには通用しないんで、切羽詰まる前にやっておこうってことで。

今のところYouTubeやVimeoを見てもmodoだけでキャラアニメがどこまでできるかの限界みたいな動画が見当たらないんで、確信がないままやってる状態。マニュアル見ても、はっきりしない。搭載されてる機能がちゃんと動いたとしても、めちゃくちゃ重かったりめんどくさかったりする可能性だってある。

その点、3ds Maxはさすがに機能満載。「ボタン一発」ほどではないけど割と簡単にできるようになってるし。なんつってもマニュアルやチュートリアルがWeb上によりどりみどり無尽蔵。modoはその点まだまだ。

じゃあなんでmodoなのかというと、「基本Macだけでやりたい」が大きいのと、「モデリングとペイントはmodoでしかやるつもりがない」「modoはレンダリング速くてきれい」。あといくつか互換性の問題もあるけど、やはりmodoに慣れてるから。

どっちにしても、一つの3Dソフトの中で完結できるのがいちばんいい。2つ以上のソフトを使うと、データを書き出し・読み込みなどやりとりがめんどくさいし、マテリアル設定やエッジのウエイトなど二度手間が多いし。とりあえず、どこまでできるかな?ってことで。

・・・実は2台のMacのBootCampにWindows7・8をインストール、3ds Maxもスタンバイ済み。逃げ道もしっかり用意してます。新興のmodoで未踏の地に分け入るのも楽しいんだけど、「老舗の業界標準ツール」の安心感や信頼性には抗いがたい・・・。

っていうか、今までもPainterやZBrush、一時期夢中になってたCINEMA 4DやLightWaveなどなど。特定のソフトに肩入れした状態でいろんなところに書きまくったりしゃべりまくると、やりにくくなるってのがある。modoにも肩入れしすぎない方針。どんなに夢中になってるソフトでもあっさり裏切る可能性もありますのでよろしく、と予防線まで張ったりして。

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